世間に送る”普通”への強烈なアンチテーゼ!芥川賞受賞の異作『コンビニ人間』

文芸春秋BOOkSより引用

コロモー
コロモー

普通に生きるとは難しい……!

エビフライ
エビフライ

コロモーが小難しいコトを考えている!?

コロモー
コロモー

今、丁度「コンビニ人間」を読み終えたところなんだよね!

エビフライ
エビフライ

エビフライも知ってますよ、芥川賞受賞作ですよね。

コロモー
コロモー

そうだよ~!

コロモー
コロモー

でも、しっかり考えさせられる……!

コロモー
コロモー

特にコロモーみたいな中途半端に生きる人間にはグサッてきたね😭

エビフライ
エビフライ

小説の中でも屈指の短さですが、中身はとんでもなく濃いんですね。

エビフライ
エビフライ

どういう内容だったのか、もっと詳しく教えてください!

コロモー
コロモー

コロモーも読後のモヤモヤを共有したい気持ちだったのだ……!

コロモー
コロモー

早速見ていこコロモー!!!🍤🔥

本の詳細情報

タイトル『コンビニ人間』
著者村田紗耶香
出版者文芸春秋
ページ数・時間文庫版:176ページ
ハードカバー:160ページ
Kindle:133ページ
Audible:3時間42分
発売日文庫版:2018年9月4日
ハードカバー:2016年7月27日
Kindle:2018年9月4日
Audible:2018年1月16日
値段文庫版:693円(税込)
ハードカバー:1,100円(税込)
Kindle:690円(税込)
Audible:3,000円(税込)
Amazon文庫版 ハードカバー Kindle Audible

あらすじ(ネタバレなし)

大学を卒業してからコンビニアルバイトを続け、36歳の古倉恵子は”普通”に悩む。感情を読み取るのが苦手な彼女はコミュニケーションが苦手。ある日、異質な男性・白羽と出会い、奇妙な同居生活を始めることになる。現代社会に蔓延る”普通”へ送る強烈なアンチテーゼ。

読んでみた感想

コロモー
コロモー

主人公は大学を出てからコンビニのアルバイト一筋18年の36歳!

コロモー
コロモー

普通が分からない”少し変わった人”の視点で描かれているよ!

エビフライ
エビフライ

少し変わった視点?

コロモー
コロモー

コロモーは読み進めていけば大体、主人公へ共感できるんだけど……

コロモー
コロモー

この作品の主人公は共感できない部分が多いんだ……!

エビフライ
エビフライ

「ここでこんなことするの!?」的な?

コロモー
コロモー

そうそう、そんな感じ!

コロモー
コロモー

だから終始、違和感を感じながら読んだ!

エビフライ
エビフライ

今までには無かったタイプの主人公じゃないですか?

エビフライ
エビフライ

新鮮で面白そうに感じます……!🍤

主人公の幼少期と今の対比を見る

コロモー
コロモー

主人公も子供のころは普通っぽい感じ!

コロモー
コロモー

子供だからこその溢れる人間味を発する、まさに普通の子供だったのだ!

エビフライ
エビフライ

でも、”少し変わった人”の視点なんですよね?

コロモー
コロモー

そこが肝だね!

コロモー
コロモー

主人公はコンビニに魅せられてしまったんだ……

エビフライ
エビフライ

だから表題の「コンビニ人間」ですか。

エビフライ
エビフライ

でも分かりませんね、コンビニに魅せられる感覚。

コロモー
コロモー

そこを理解するのが、この本を読むうえで一番楽しいポイントだよー!

エビフライ
エビフライ

難しいけど面白そうですね!

不器用なりの試行錯誤にはコロモーも共感!

コロモー
コロモー

主人公の一番の欠点はコミュニケーション能力!

コロモー
コロモー

苦手とかそんな次元じゃなく、人の気持ちが全く分からないんだ……😥

エビフライ
エビフライ

自分で言うのもあれですが……

エビフライ
エビフライ

エビフライは最低限、人の気持ちは理解できると自負しています。

エビフライ
エビフライ

だから、そういう意味では真反対の視点で語られるのは新鮮ですね。

コロモー
コロモー

コロモーも最初はそんな気持ちで読んでたよ!

エビフライ
エビフライ

「最初は」……?

コロモー
コロモー

そう、読み進めていくうちに不安定になっていくんだよね……

エビフライ
エビフライ

なんか一気に読みたくなくなりました💦

コロモー
コロモー

読んでほしいんだけど……

コロモー
コロモー

主人公を少しずつ理解してくると、むず痒い気持ちになってくるんだ。

コロモー
コロモー

例えば、主人公はコミュニケーション1つ1つをマニュアル化してる。

コロモー
コロモー

一見「えっ?」って思うのに、読み進めると努力の賜物だって感じられる。

エビフライ
エビフライ

まぁ、努力と言えば努力ですしね。

コロモー
コロモー

そういうところも相まって、単純な”少し変わった人”から認識が外れていくんだよね……!

コロモー
コロモー

彼女を理解する経験は、コロモーの読書体験で後にも先にも唯一無二だ!!!

働き方で幸せは決まるのか……!?

エビフライ
エビフライ

ところで、どうしてスーパーや喫茶店でもなく「コンビニ」が題材なんですか?

コロモー
コロモー

まず、この書籍のテーマって「普通へのアンチテーゼ」だと思うんだよね!

エビフライ
エビフライ

ここまでさんざん言っていますね。

コロモー
コロモー

その”普通じゃない”の一つが「コンビニで18年アルバイト」じゃないかな。

エビフライ
エビフライ

悲しいですが、正社員の経験の有無だけでも世間一般の評価って変わりますよね。

コロモー
コロモー

でも、コロモーも読む前から思っていたことがあって。

コロモー
コロモー

アルバイトやパートでも本人が幸せに滞りなく生活できているなら……

コロモー
コロモー

働き方なんて何でもいいんじゃないかな……?

エビフライ
エビフライ

確かにそうですね。

エビフライ
エビフライ

「正社員絶対主義」みたいな思想もありますが、その手前にある幸せを見落としちゃいけませんね。

コンビニこそが本来の自分である

コロモー
コロモー

そしてここからが本題、なぜ題材が「コンビニ」なのか!

エビフライ
エビフライ

話しが逸れすぎて忘れていました。

コロモー
コロモー

さっき言った原因もあるけど、それはアンチテーゼの一環にすぎない!

コロモー
コロモー

コロモーとしては、主人公の異質さとコンビニの存在感を組み合わせるためだと思う!

エビフライ
エビフライ

言っている意味が1つも分かりません……

コロモー
コロモー

コンビニは清潔で明るくて、でも無機質。

コロモー
コロモー

主人公の異質さもコンビニから来るモノって考えたら少し親近感が湧かない!?

エビフライ
エビフライ

うーん……

エビフライ
エビフライ

そう言われると、少し主人公と重なる点もありますね。

コロモー
コロモー

どんな勤め先や人間関係からでも、少なからず影響って受けるはず!

コロモー
コロモー

そしてこれは、コンビニのアルバイトとして人生を捧げていた一人の物語。

コロモー
コロモー

こんな人生があっても良いよね、ってメッセージを感じたコロモーでした!

エビフライ
エビフライ

色々難しいテーマで描かれている書籍ですが、その考え方もアリですね!

世に蔓延る”普通”への強烈なメッセージ性

コロモー
コロモー

やっぱりどうしても伝えたい!

コロモー
コロモー

本当の”普通”ってなんなんだろうか……?

エビフライ
エビフライ

普通が一番難しいんだから。

コロモー
コロモー

お金の不自由がなくて、本人は十分幸せで、何一つ不便してなくて……etc

コロモー
コロモー

そんな環境ならアルバイトでも何でも良いはずなのに……

コロモー
コロモー

世間の目って言うただ一つの嫌なコトを気にかけてしまうのが人間……😫

エビフライ
エビフライ

人間だもの……

エビフライ
エビフライ

この世の中、”世間の目”が一番の悪になっているまであります。

コロモー
コロモー

そんな無限に議論ができそうなテーマ「普通とは何か」について深く考えさせられた……!

コロモー
コロモー

みんな、もっと自由に生きて良いんだ!!!

エビフライ
エビフライ

昨今の事情的に「良識の範囲内で」を付け加えておきます。

おわり

この記事のまとめ

  • “普通”に対するアンチテーゼ
  • 芥川賞受賞も納得のストーリー
  • 働き方ってこだわるモノ?
  • 一風変わった主人公
  • 様々な対比・変化が面白い
  • もっと自由に生きよう!
コロモー
コロモー

ここまで「コンビニ人間」を読んでみた感想だ!

エビフライ
エビフライ

難しいテーマでしたが、比較的分かりやすいストーリーで色んな人が手に取りやすい作品でしたね。

コロモー
コロモー

ページ数も短いし、読書初心者にはオススメ!

コロモー
コロモー

だけど考えさせられる内容で、本を読む方もしっかり楽しめる!

コロモー
コロモー

読書感想文なんかには持ってこいなんじゃないコロモー……!?

エビフライ
エビフライ

芥川賞受賞の話題作、ぜひ読んでみてください!